西洋菩提樹 (催眠、安眠のお茶)

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                                               L) Tilia europaea 西洋菩提樹 


     
    教会の裏の通りの木。
    そんなに大きな木でもなく、小さくもなく、特別な木でもない。
    目立つ花が咲く訳でもない。
    一本の木。
    そんなに気にかけずも、坂の途中でちょっと木の下で足を止めたり。


    🌿

     
    冬は丸坊主で、枝に雪が積もり雨のしずくが滴っている。
    青空や、教会のとんがり屋根が、枝の間からよく見える。
     
    立春の頃には、その枝に蕾が日々膨らむのを、春を待ちわびる心で見上げ。
     
    そして今、気温は涼しいまま日差しが強くなる頃には、檸檬ライム色の薄い若葉が光りを通して鮮やか。
    毎年あっと言う間に豊かに葉を茂らせて、黄緑色の爽やかな光りを四方に撒く。美味しそうなサラダのよう。
     
    真夏は濃い緑の葉に深い影を落とし、その下に涼み風に吹かれる。

    坂の途中の、一休みの場所。





     
    西洋菩提樹のお花の写真 (インターネットから)

    今の季節
    ライム色の瑞々しい柔らかい葉は、サラダに。

    お花は、フルーツサラダに。

    夏になって濃い色で厚くなった葉は、
    古くは乾かして石臼(薬草用)で挽いて粉にし、穀類の粉にいれて穀物の粥などにいれる。古代では滋養になる大事な食べ物(水がゆ、粥)でした。



           









     
    そして、秋もまだ陽の長い頃の斜陽には黄金色に葉を染めて、朝は高い青い空に明るい檸檬色が良く映え、、
    やがて惜しげもなくハラハラと落葉し、私はカサコソと音を立ててその中をあるく。
     
    渦巻く木枯らしに最後の枯れ葉がクルクルと舞い立ち、よるべなく彷徨い消えてはフッと現れる様子は、
    何者がいるか妖精の仕業かと、風のダンスに気を取られる。
    また長い、朝の暗い、雨期の冬がくるとおもいつつ。
     
    やがてよく踏まれた葉が石臼で挽いたように粉となり。いつしか風にのって飛び去ると
    街が華やぎだし、ノエルも近い。

    西洋菩提樹の回りでの一年、何度繰り返したでしょう。。。
    ノルマンディーにきてからずっと傍にいつもある木です。



    🌿





    ラテン名 Tilia europaea ティリア•エウロペイア
    西洋菩提樹 セイヨウシナノキ 


    🌿




    フランス語でティヨル(ティユール Tilleuil)という西洋菩提樹は、
    日本に居た頃ハーバルティー(ハーブティー)としてはたしかリンデンと呼ばれていました。

    それはドイツ語のリンデンバウムから来ているそうですが。
    バウム(木)、リンデンの木。(バウムクーヘンばかり思い浮かべてしまいますが)
    シューベルトの「菩提樹」は原題「リンデンバウム Der Lindenbaum」でこの菩提樹だとか。

    ここでは古くから眠りを誘う、夜に頂く優しいお茶(フランス語でティザン)として知られています。
    土地の人は蜂蜜を入れて飲むのですが。
    インドなど東洋の菩提樹は、漢方薬になっているのでしょうか。きっと。

     
    東洋の感覚では、ジャスミンティーのような花茶が、神経を休ませ、眠りを誘うお茶にあたるでしょう。
    ジャスミンも菩提樹もそれぞれのクセがあるかもしれませんが、
    ジャスミンが好きではない方で、そういう効果をお探しの方にはよいかも。。

    私の実家にはいつも中国の知人や生徒さんや先生から贈られたというジャスミン茶があり、とても美味でした。
    母が中国語を習ったり教えたりしているお陰で。母は(マーリー)ホアチャと中国語で呼びました。
    いまは私はもっぱら、ティヨルです。



     
    🌿


    西洋菩提樹 の効果
     
    軽い鎮静効果。軽い発汗利尿効果。
    苛立ちや興奮を和らげ、
    寝付きを良くし、
    安眠へさそう。
    高ぶる神経や心配による疲労に。
    小さなことに過敏反応してしまう時に。

    近年では(とくに子供の)流感にもよいという症例も多く。

    (流感には15から30グラムほどを15分しっかり抽出させ、一日2〜3杯)

    原産国では沢山あるので、ハイパーアクティビティの子供には、寝る前にお風呂にいれる用法も。
    (コップ一杯半を一リットルのお湯で濃く抽出し、浴槽へ)





     
    フランスの菩提樹祭り http://www.horizon-provence.com/buis-les-baronnies/fete-du-tilleul.htm から


     
     
    もう二週間もすれば、街に西洋菩提樹の花の薫が香る季節に。
    菩提樹の花を摘む時期が、また来たのだナーと、さまざまな思いで花の蕾を見上げています。
     
    ティヨルを摘んで乾燥させ、ティザン(薬草茶)をつくった記事を書いた頃も思い出しました。

    http://jp-blog.crossroad-yuko.com/?day=20080701

    懐かしいです。

    🌿


    光陰矢の如し•••

     


    花盛りの西洋菩提樹 (インターネットから拝借)






    ティザンの語源や由来と、アポテーケ(薬草の薬局)の起源のお話はまたの機会に。。。




     



    街中で見つけた「ちいさいおうち」と大きな木










     
    リラの花(五月に満開の花)

    フランスの母の日だった昨日は暴風雨で12度
    本日快晴16度

    リラの香りが消えつつ、
    街は数日前からエルダーフラワーの花の香りがします。








     


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