十年後検診と。

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       遅くなってしまいました。。

     例に寄って、文章が長過ぎる病が。最近ブログを書き始めた夫が、私のブログが長すぎると毎回指摘。半分に切るべきだと。しかし、私が短くしようと手をいれるとダブルの倍になるという逆の現象が起こり。。

     お友達との時間、さまざなまニュース、いろいろな事がありましたが。。濃厚な時期のような気がします。ちょっと夫からうつり軽く春の軽い風邪をひきました。現在夕方6時で24度、と急に暑くて頭痛。人間とはわがままですが、寒暖の差が激しい。これは真夏の気温。半月前は6度とかだったので。ノルマンディーには「春には一糸も脱ぐな」というようなことわざがあります。どんなに陽射しが暑くても、温度計が夏と同じ温度をさしても、スカーフの一枚でも取ると風邪をひくぞ、という警告です。その通りです。つい周囲も薄着ですし、薄着をしがちですが。うっかりするとガクガク震えて帰ることにも。

     悲しいニュースも重なり、夫のお友達の奥さんに早期乳がんが見つかってしまったり、二度目の子宮外妊娠でまだ若いのに子供を産めなくなってしまった友人のニュースなども。。彼女は当時のチェルノブイリに近かった国で十歳以下で、夫同士も話しながら普通に自然に可能性を疑いますが。誰にも証拠も出せず、責められないものです。もしそうでもどうしようもない、受け入れるしかないものでもあり。30年もたって、分析も無意味。

     これほど世界のあちこちでさまざまな悲劇が起こっている中で、彼女も自分だけいつまでも悲しんでいたり気落ちできないと、悲しめばいくらでも悲しめるけどきりがない、もっと大変な人が一杯いるでしょう?と、少なくとも私は元気で健康で愛する夫もいて、家もあると、強気な明るい声をみせています。
    ネコ達がいるわと。まだ三十代半ば。それを外国語であるフランス語で話す。心で拍手。



    検診••• 
    さて、ようやく。ひっぱるほどの話でもないのです。夫の術後十周年でした。ちょっと気になったこともあり、自主的な検診依頼で、主治医を訪ね、先月末に車で30分の総合病院でのMRIについてゆきました。
     

     付き添うような大げさなことではなく。別に来なくていいよといわれたのですが。どんなところでどんな先生と、どんな雰囲気で会話を、、など小耳に挟んで、、と。全くわかっていないのも、と。そんな余裕がでてきた、、、というよりも、もとより総合病院にかからなかった私なので。考えてみれば四〜五年位行っていないかもしれず、記憶が消えてしまっていたのでちょうど良かった。内陸の総合病院。(海岸地帯にもありますが遥かに小規模) 夫の出張中になにかあったら一人で行くのに不安だろう。彼になにかあったら私はどこへどのように?とか。不安の種はよくないので、消去法。「勝手を忘れちゃったので、私のオトノミ(自立、自発性)の為にもなるので。」と言って同行。

     
      Yuko  Idra Grèce -Dessin Oncle de chine, Aquarellle sur papier recyclé 2002
    古い写真データがでてきました。

     オトノミ (Autonomie) という言葉は便利。フランスではオトノミーはリスペクトされるらしく、親子であろうと夫婦であろうと、雇用者と社員でも、介護者と介護を必要とする人でも、医師と彼を必要とする患者でも、個々のオトノミー(自立)への意欲を尊重する、自己統治への意欲をへしおらない、という感覚が強いようです。日本から来て言語もできなかった私には、医療現場でも職場でもこのサポートはなかなか丁寧(新鮮)で印象的でした。

     訳そうとしましたが、日本語にはないんですね。wikiでも日本語だけ(地域の)「自治権」とかになってしまい、人としての個のSelf-governmentを表す言葉がないのです。日本語がないので英語wiki より。
    In medicine, respect for the autonomy of patients is an important goal, though it can conflict with a competing ethical principle, namely beneficence.
     
     

            Zoom...



     
     フランスの総合病院は、かかりつけ医からの「この人にこの検査をさせてください。」というオードナンス(処方、検査指示)がないと受付ません(緊急以外)。何事も、主治医へ行ってその判断がなければ始まりません。誰でもこの、メドゥサン ジェネラリスト、あるいはメドゥサン ファミーユとよばれるかかりつけ医を一人決め、申告します。どこにいっても、メドュサンはどなた?と聞かれます。
    事前に検査内容がわかっているので、受付時に同時会計。検査後はさっと帰ります。


     

     
    さて。
    この、地味で殺風景な写真はMRI専門待合室、Salle d'attente....
    付き添いの私は待つ事、小一時間。。。

    見事に、植物も絵もない。。 

     窓が恐ろしく汚い(まるで Paris 行きの電車の窓。つまり、いましがたLuxor からCairo に到着した、砂漠を抜けてきた電車の窓によく似ている。)

     救いをもとめて窓に歩み寄り、汚れの隙間から外を眺めたらゴミ置き場。
    日常世界との落差にちょっと落胆。
     この鉄のバーで隠れているところに、ゴミのコンテナが10個以上乱雑においてあり。なんという殺伐とした切ない風景。。。 (- - ) 
     売店をチェックしたり、カフェを覗いたり、案内で院内パンフレットをもらってきたりして過ごす。
     



     20分かかった膨大なデータ結果はCD-ROM付きで一週間後だといわれ。ちょっと空振り感覚だった私。
     でも待ち合いに技師さんがいらして、廊下に呼ばれ、恭しく握手を二人共にしてくださり、ちょっとみた印象では全く問題はないですよと、すぐに安心の言葉をかけてくださいました。


     そしてイースターに安心の結果を受け取り、血腫も水腫もまったくない、と書いてある正式なレターとデータを受けとってきました。
    よかった、少々自覚症状もあるような気がしての、自主的に10年だということでの検査だったので。
     もしなにか問題があれば、主治医にランデヴーをとってそれらをすぐに持ってゆき、さらなる指示を仰ぐことになりますが。今回は「まあ、すぐに行かなくても次回のついでで、、」と言っている本人。
     驚いたことに「あの先生、日本人みたいだったよね。」「すごくヒソヒソと小さな声で喋る、本当に日本人みたいだったよ。中国人とも違うなあ。」と二人でいっていた技師さんは、なんと、本当に日本名でした。レターの名前に歓声。これで、もし私の「あたまがおかしくなる」ようなことがいつかあっても、フランス語が白紙になっても、あの先生のところへ検査にいけばいい、そして日本語で説明してもらえるのだと勝手にそこまで妄想している、とりあえず安心の増えた予期せぬ収穫はありました。


     
     
     、、日々と全く違う世界をみることは、私にとって豊かなことでした。

     健康で颯爽と歩ける事、元気である事、お洒落やお化粧できる事、長い艶のある髪がある事、そういうことが揃っていることがとても幸せな事なのだと感じました。

     車いすの女の子が私のブーツをみていた。そう、可愛いブーツが履けることも、それで闊歩できることも。当たり前ではない。
     




     

     






    ​ 街にはお店が多くセールだったので、あまりに病院が視覚的にも歩き回った結果も、売店もカフェテリアも、落胆があったので。街で可愛い物をみてブラブラと目の保養。でもあまり時間がなく、アンティーク•カントリーな生地と、超お買い得の香り小物などささっと買う。
     鹿と樅の実の石膏のメダイのルームフレグランスは、樅(コニファー)の香りの香油付き。窓などの取っ手にかけたり。ランジェリーの引き出しにいれたり。




     
     帰りに夫のママンの家に久しぶりに寄ってもらい、ちょこちょこと小さなものを溜めていたギフトを渡して喜んでもらって。いつもいただきっぱなしで。久しぶり。大したものではなかったのに驚かれて喜ばれてしまった。。それでまた溜まっていたジャムの空き瓶や食べ物の瓶をゴロゴロっとお返ししつつ。自家製 Crème de Cassis クレーム•ド•カシスをまた頂いてきました。
     
     喜んでくれて背を見送られました。
     こちらも寄れて、よかった。








     
     







    次回は、フランスのメドゥサン ジェネラリストの制度について。。。






     
     


     




    長いのはクトー(ナイフ)という貝。先日、日本のレストランでこれが料理された写真をSNSで見かけました。
    スペイン料理だったかしら。あら?あの貝は食べれるのね?と。これらは空っぽなのでバリバリ踏んでおります。
    掘れば生きているのがいるのかしら。。。

     




     

     



     


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