フランスのフリーの地域看護婦のことなど。

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    Luberon Apt

    ひさしぶりに、徒然に。。。


    いつもならば木々や冬眠をする動物達のように精神活動的になり身体的には充電するはずの冬。そしてその倍ほどに春や夏が活動的になるけれど。今年はマイナス10度15度といういままで経験した事のない寒さのなか、一日中屋外で、ときには浜辺の強風の中数時間、時には雨にぬれて、時には大雪の中で撮影についてまわっているという活動的な、挑戦的な冬だった。 それにつづいて、あちらへこちらへ、出会いと移動の活動的な春だった。

    ひさしぶりにふと落ち着いたので、日本へ帰りたい、どこか休暇を、、と思っているけれど、、、。一度決めかけた事が、決まらなかったかと思えば。

                    

    10日ほど前に、夫が小さな手術をした。GPには以前から大丈夫といわれていたけれど、忙しくない時に取ってしまおうということになった出来物。ほんの数針だけれど意外にも傷が大きくてちょっとびっくり。 位置が悪くしばらくあるいたり重いものをもったりしないようにとの事で運転も無理で、私はお使いですこしだけ忙しかった。
      私よりも夫の方が、ちょこちょこと日々買い物があるのだと痛感。バゲット、タバコ(結婚する前には止めると約束したはずの)、、、云々、そういうものを彼は日頃、散歩のきっかけにして自分でちょこちょこ買っている。


           

    Luberon Lacoste

    ここでは小さな手術は終わるや否や、家に帰される。似たような手術で日本では昔(いまは変わっているはず)数日入院していたとおもう。今回は数針縫っても、その後通院もなければ、抜糸もない。 糸は、自然に溶け細くなり、あとは皮膚が自分の力で押し出す。すごい、とこの目で確認。ギリシャでは、ホチキスのような金属の物で留めており抜く時も金属なので痛がり、その傷痕はひどく残り、素人なのでよくわからないとはいえなんという手粗い仕事かと思った。

    すぐに家に帰り通院もないかわり、看護婦さんが家に毎日来る。その日数はお医者さんがきめている。ただ看護婦さんはきてくれるけれど、何時にくるのか解らなかったので、片づけていまかいまかと待っているのはちょっと落ち着かないもので、食事中に当たってしまったり、毎日となるとちょっとしたイベントで他の事に身が入らなかった。やがて、午前か午後だいたいの時間はわかるようにしてもらった。ベッドへ横になり、ガーゼ交換をしてくれる。簡単な処置で私にも出来そうとおもってしまったけれど、なにか異常があった時に判断してもらえるのだろう。なんでも、本人の意思で自分でできるとおもえば、書類にサインして断れるそう。

    面白いと思ったのは、こちらですべてモノをそろえておく事。あらかじめもらった処方箋をもって薬局へ行くと、ガーゼやテープ、消毒液、指定してあるものを渡してくれるので、それを用意して待っている(家にガーゼや消毒液があっても、指定の物を買う事は必須)。看護婦さんは大きなナースバッグをもってくるけれど、ハサミと脱脂綿くらいしか使わない。なくなりそうな物は買い足すようにと事前に教えてもらう。お帰りになる前に手を洗われ、何で拭いたらいいですか?ときかれたりするので、あわてて新しい綺麗なタオルをお渡ししたり。。。ではまた明日、と車で次の人の所へいかれ、あとは自分で後始末をする。


       
    リュベロンのコクリコ(ヒナゲシ) ダヴィッドとヴェロの庭にて               



    こういう地域の独立した看護婦さんが各市にいるらしく、街のどこかに小さなオフィスがあって、一日に一時間くらいは住人の為の対応でそこに居るとか。車も彼女の自家用車のよう。

    夫は手術をして家に戻ったらすぐに、自分でできるだけ近くの地域看護婦さんに電話をしてアポイントをとっていた。翌日からすぐに来てもらう為で、日曜日も休日もなく二人が交替で来てくれた。その看護婦さんのリストは、薬と一緒に薬局がくれたこの街の医師や看護婦のリストにマークがしてある、、、 かとおもいきや、これは市が発行して市役所や観光案内所で配っている街の観光地図、その裏のお役立ちリストだった。観光地図を薬局が渡していた。メドゥサン(医師)、こういった看護婦さん(アンフェルミエール リベラルというそう)、キネシセラピーやマッサージ師、オステオパス、眼科、などなど載っている。この街にはアンフェルミエール・リベラルは二人居た。何を隠そう街の人口はほんの5000人以下で、そのうち半数はセカンドハウスの住人でここに常時住んでは居ない。面積にしても7キロ平方メートルなので。

    それにしてもなんというシステム。私が来てからこういうことはなかったので、初めて経験。
    本人は入院や、通院や大きめの街への車の移動や待ち時間の苦痛もなく自分の家でのんびりでき、看護婦さんが来てくださる。家族も車や電車で病院へ行ってあげるより楽。用意さえすれば、二人のうち一人が仕事をしていても大丈夫だろう。看護婦さんも、すぐ近所から来るだけ。夫もすぐに歩け外出するようになったので、これは私がここにいなくても大丈夫ということで、それではちょっと、、、とそんなことを考え始める頃、看護婦さんはこなくなってしまった。あとは私が毎日消毒とガーゼを替えてあげることになった。

    それでちょっと膿みが見えると(しまった、、、)とおもうけれど、よくみれば糸を押し出しているに過ぎない。と思う。昨日、「それでこれはいつまで続けて、いつGPに見せにいくの?予約は?」ときけば、もう行かないでこのままだよ、というので驚いた。治るまで自分で続け、何かあれば自己判断でまた予約する。自己判断と行っても自分で見えない位置なので、私の判断ということ。

    看護婦さんは、一週間後に一度見てくれるとか、フェイドアウトしてくれれば素晴らしかった。大した事ではないということなのだろう。何かあればGPへ行く前に、この看護婦さんに見てもらえるといいのだけれど。


    Luberon Saint-Saturnin-lès-Apt

    この街の友人のところにくる看護婦さんもおなじ人だったのかしら。こういう看護婦さんはたとえば病気の人には、大きな病院で検査のあるときなど、事前に朝に注射や処置をしておく必要がある時に来てくれるそう。そういうときも、友人は自分で薬局で指定の注射器や必要な物を早めに買っていた。それが出来ない時に(彼女は一人暮らしなので)、私や友人が薬局へいって買ってきてあげたりした 。誰も都合が付かない時には、お部屋の掃除やゴミ捨てなどをしに週に二度来てくれる地域からのワーカーの方(公共)にお願いするとも。そんな彼女はいまではとても元気で、昔と変わらないようにごく普通に生活している。

    こういう地域のリベラル(直訳で自由主義?フリーの)看護婦さん。
    病院とは一切関係なく、自分のキャビネ(詰め所?オフィス)から巡回している。この街なら二人だけだからきっと小さいのだろう。きっとオフィスも市の所有建物の部屋だろう。ご近所さんを回る訳だし、友人もいたり、知り合いにもなり、年を取れば地域のおっかさんになるのだろうか。日本の地域ソーシャルワーカーさんはこんな感じだろうか?日本の看護婦さんもこんなふうにリベラルで地域のキャビネに直接登録して働け、 本人から選ばれて直接連絡をもらい、それでいて病院やGPやスペシャリストとの連携の一環で、処方箋に従う 国民健康保険範囲内の(ビフォー&アフター)ケアとして書類処理され国から収入を得たら、きっと働きやすくお互いに良いことではないかと思う。

    最後に、この小さなオペに関しての飲み薬の処方は、痛み止めのみ。抗生物質は一切なしでした。塗り薬もなし、消毒のみ。シンプルでよいです。



    Luberon Menerbes 撮影中のダヴィッド・パッカンとエリック・フェアソン


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