ご挨拶にかえて

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    彼女は周囲には一風変わった人だといわれていました。

    なるほどこの土地によくあるタイプ、というのではなく、とても個性的でだからこそ興味深い人でした。あどけなく無邪気な所もあるかと思えば、確固たる自己がありタフな部分も顔を見せる事もあり、いつも自分に忠実に自分の好きなものをおいかけ求める人でした。そしてすこし、気分の抑揚のあるようにも思えましたが、空元気でも不自然でもいつも元気に振る舞い、大きな声で元気に話し、みんなに苦笑されたり頭をつついて心配されながらも、とにかくよく笑う人でした。

    ときおり彼女と私はお茶をしながらお話をしてきて、かれこれ一年以上、お茶仲間になる前や個人的には(二人だけで)会っていなかった時期もいれれば(早いもので)三年ほど互いを知っています。

    互いに自然が好きで、木々や動物が好きで、自然のなかを散歩する趣味があったので、いつだったか、たまには一緒に歩かない?どんなコースを歩いているの?と誘ってみた事があります。そのとき彼女はちょっと動揺して目を泳がせ、それでも率直に正直に、歩くのは一人になるのが私にはいい事みたいなの。ほら、あなたも一人で歩く事が大事だったり一人だからこそ森と深く繋がれるでしょう?ちょっと内緒のことをしたりするでしょう?といいました。ああ、そうそう、よくわかる、と心から同感し、野暮なことをいったな、と思いました。そう思いながらも異国から来た者とすれば、一回だけでも、どこかいい道を教えてくれたらいいのになと正直ちょっとがっかりしたものです。

    でも確かに一人で瞑想したり歩いている時に突然街でカフェでふざけ合う友達に会いたいだろうか、そんなことは無いな、と納得したものです。みんなそれぞれに自分の秘密の森の道をもっているんだな、と。実は私こそは、お気に入りの隠れ家的なお店というのを聞かれる時、昔から、二番目以下しかクチにしない人でしたし。。とくに職場の回りなど、絶対。

    それはケチとか距離があるとか冷たいというのとは全く違い、いわば自分自身とのデートの行き先のようなものでした。だれも、デートの最中に親しい友達に側にいてほしいとは思わないものです。こういう人は、自分自身を深く愛しており、そしてだからこそ、信頼できるものです。

    確かに、無理をせず、そういうことをいってくれる彼女には、穏やかな信頼がすでにありました。彼女がどんな事をいっても、その正直さ故に私は決して不快感をもたず、寧ろ安心してなんでも聞いて見ることができた気がします。ある意味では、自分を愛しているもの同志にしかもてない、信頼関係。



    〜困難というのは、ダイレクトに人を精神的な世界へ深く案内してくれる乗り物。そして本人が必要とする物や人を届けてくれるもの。それは不幸中の幸いとも感じながらも、確かに、素晴らしさや豊かさを享受できるギフトであるものです〜

    そんな彼女が、今日、素敵な本をプレゼントしてくれながら、話のちょっとしたたわいのない切っ掛けから、おもいもかけなかった過去を話してくれました。

    旅の話から、彼女の17歳の夢見る乙女の頃の夢を語っていたときの事。。。

    『私はね、いい人をみつけてね、そして結婚して、旅をしたかったの。結婚して旅をすることが私の夢だったの。、、、そして、その夢は果たしたの。』

    フンフンにこにこと聞いていた私は、最後のひとことで、完全に聞き間違えたとおもいました。そしていまなんといったのか聞き直して、もう一度同じ事をいってもらいました。

    ずっと独身で男性などに興味などもったことのないようにしていた彼女は、実は以前結婚していた事を初めてしりました。そして、子供も居た事、さらには二人も子供が居た事も。そして、今ではその全ての人がこの世には居ないと教えてくれました。彼女は幸せに、平凡でもそれなりに幸せに、人並みの暮らしをしていた普通の女性だったと。なんの因果か、最初の子供が酔っぱらいの運転の事故にあって他界した事がすべての始まりだったと。子供を亡くした女性の悲痛は言葉にはできないと。家族が悲嘆にくれて歩調を乱しながらも何とか立ち直って来た数年後に、もう一人の子を車に乗せたご主人が一瞬の不注意の居眠り運転で建物に激突し、あろうことか二人目の子供を亡くした事。当然夫の不注意や、夫を許せず、怒りも悲しみも消えず、彼女は目の前の人生がすべて闇に包まれ、生きる希望も意味も無くしてゆくことを経験し。夫との関係は当然悪化、それでもこの世でたった一人の頼っていた人、憎しみあい争いながらも日々を共に生きていたその人とも、離婚を受け入れなければならなくなったこと。それはあっけない一本の電話で話が終わったこと。離婚して一年後に、今度は彼もあっけなく急に亡くなった事。。。そしてたった一人残されて孤独になった事。

    その全ては6年間という短い間に起こった事。彼女の精神状態は深刻で、特別なカウンセリング、セラピーコースを長い間受けていて、それでも生きてゆく為に立ち直る事に何年もかかった事。そしてそのことを彼女は滅多に話さない事、他の友達は知らない事。だから子供が居た事も、結婚した事もなかったようにしている事。

    そしてその先を私は自分で繋げたのです。

    これが何時も笑顔で、滑稽な道化師を振る舞って人を笑わせては笑っている彼女である事。

    そして、これがたった一人で生きて、実はたったひとりで癌の闘病をして元気と幸せを勝ち得てきた彼女である事。彼女がたったひとりであったのは、いい人に出会えなかったりあるいは一人もそう悪くないと思ったというような自分の選択肢ではなく、幸せな家庭からすべてを失い天涯孤独となった末の、一人であったこと。

    その一人から、癌を患い、食事療法や自然療法を試した数ヶ月の後、化学療法を受けて、市のケアワーカーや看護婦さんが週に何度か来る以外は、基本的にたった一人で頑張りぬいたこと。つまり、家族が居ない事を心配し、買い物をしてくれたり、たずねてくれたり、誘ってくれる人は(私も含め)彼女の人生について何も知らないという事。

    55歳。

    彼女がプレゼントしてくれた本は、フランス語版の『聖なる予言』(La Prophétie des Andes)  (英語タイトル The Celestine Prophecy)ジェームス・レッドフィールドでした。私は18年前、この本こそをバックパックにいれて何ヶ月も旅をしたものです(仕事で忙しい父に御願いして、中継地のアテネ中央郵便局にEMSで送ってもらった聖書以外は。その聖書は旅の地図。本屋さんでじっくり選んでくれただけあってとても気に入り、オールドカイロからエルサレム、ベツレヘムまでの旅の枕でかなり読み込みました。いまでもこの聖書はそのときのリュックにいれていたお香の匂いが染み付いていて、あの頃の私にワープしてしまう宝物です)。

    日本語版の聖なる予言のその文庫版は、水や調味料や砂漠の砂や汗や涙でぼろぼろになりました。その同じ本を、大切な姉にもプレゼントしたことがあります。そうしていま、またプレゼントされて。

    フランス語の語幹を知らない私に、これをよんでもっとこういう話がフランス語でできたら、それは人生の豊かさと質に繋がる、というメッセージでしょう。それは彼女の希望を遥かにこえて、私の為に私の人生がそういう風に言っているのだという気がしました。

    2014年
     

    このブログをたずね、とりわけこの記事を最後まで読んでくださった貴方のこの年が、勇気と自信と信頼に満ちたものでありますように。そして不屈の精神で生き抜く強さと優しさにあふれたものでありますよう。どんな人生も生き抜いて、誇り高く戦ったもの同志で出会い、讃え合い理解し合い、愛情豊かに静かな喜びをわかち合う時が、日々に豊かにありますように。


    あけましておめでとうございます

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      あけましておめでとうございます

      2010年 みなさんの心に喜びが満ちている一年でありますように。

      心、体、社会、大地、あらゆるものが喜びの中に癒されますように。

      実り多い一年となりますように。

             
          。。。今年の始まりに、沢山の言葉を、集めてみました。。。

      During 2009 our fears (and nightmares) came true (to be released).
      During 2010 our DREAMS come true. Harvest time is starting...


      If you have all but you dont't have the JOY IN YOUR HEART, you have nothing.
      If you have the joy in your heart, you have all.



      Fear is illusion but how real it seemed during the Ascension process. But now all is ending, we are rebirthing. And from now,every fear will be a flower in our garden of Unconditional Love and Unconditional Joy..



      意識をマインドに集中させたり、頭脳に集中させることで、人は途方もない物事を具現化したり、特別な力を得ることができます。2009年は西洋でそんな人々に沢山出会いました。けれども、なにか心の豊かさや体温に欠けている印象をうけたのも事実。
      でも、これからは心に意識をおろしてハートでものを考え、感じてゆくことが大切な時。

      西洋という社会にいながら、東洋にメッセージをおくることはむずかしい。
      東洋人の心は、より深く繊細に耕されているとおもう。東洋の言語での会話は、そのあいまいな言語ばかりによらずに、想像して汲み取り、あるいはテレパシーによって解釈している部分が大きい。

      ある人々は、世界が日本に注目しているといいます。その頭脳にではなく、知識にでもなく、勤勉さにでもなく、まじめさでもなく。
      その心に。
      時代の動きを感じ取り、危機感を感じ取り、希望を感じ取り、アンテナをあげて必要なメッセージをキャッチし、頭ではなく心で行動する人々だと。
      日本語という言葉を解さない限り、誰もほんとうにはその日本人の心の世界を体験できない。ルールがすくなくとらえどころのない、表現手段のツールとしてはあいまいなところの多い日本語は、日本人に生まれていないとなかなか使いこなすことが難しい。
      そんな日本語は、逆に心を豊かにして耕してくれる、人間らしさに沿った言語だとおもいます。

      実際に、日本人の中での意識やアンテナがとても高い人は、割合としてとても高いとおもいます (予断ですが、アイキューレベルの最高平均値あたりをいつもマークしているのも日本人。それは、近くの人や周りのより高いひとの周波に共鳴することができるから?)。日本の心、インドの心、ネイティブアメリカンたちの心、ケルトの心。
      そのどこか似通った心が、この時期に希望、ノアの箱舟となりうると、世界中の人々から注目を浴びているのは、偶然ではないのでしょう。

      。。私はそのことを、日本人としてとても誇らしく思っています。。

      When we are in our ego, we look with our eyes and we hear with our ears.
      When are in the Oneness we look and we hear with our "heart".



      The Ascension path means, for every one if us, to reset all our old programs, to let go all our attachments, to loose every control and surrender to the miracle of love.

      さて、なにをしようというとき。
      鍵は自分の好きな、得意なことをつかって、表現することなのだそう。
      絵が得意な人は絵で、歌の得意な人は歌で、演じて、文章で、工芸で、花で、詩で、料理で、エクササイズで、言葉で、あらゆるもので、、、、。

      2010年。今年もどうぞよろしくお願いいたします。




      Photos: H.Ogata
      http://www.asahi-net.or.jp/~su7h-ogt/backnumber-12.htm
      Words(English): Human Angels

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