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    コペンハーゲンにお住まいの、素敵な写真をお撮りになるお友達から教えていただいた、とても心温まる感動の実話です。これを読んで思わずウルウルとしてしまったのは数日前なのですが、心に残るとても美しいお話なので、こちらにもご紹介させていただきたいとおもいました。。。
    以下、その方のご紹介のコピーです。冒頭の、お話の紹介の言葉の中に大切なメッセージが隠されているとおもいました。縁を生かす、与えられた縁をどう生かすかという大切さ。何度も想い出し読みかえしたいとおもわされる、そんなお話です。。

    。。。涙もろい方は、読む場所とタイミングに気をつけてくださいね。。。


    ・。。・゜゜・。。・゜・。。・゜゜・。。・゜・。。・゜゜・。。・゜゜・。。・

    本誌連載にご登場の鈴木秀子先生に教わった話である。
    たった一年間の担任の先生との縁。
    その縁に少年は無限の光を見出し、それを拠り所として、 それからの人生を生きた。
    ここにこの少年の素晴らしさがある。

    人は誰でも無数の縁の中に生きている。
    無数の縁に育まれ、人はその人生を開花させていく。
    大事なのは、与えられた縁をどう生かすかである。
    『致知』2005年12月号 総リードより


    ・。。・゜゜・。。・゜・。。・゜゜・。。・゜・。。・゜゜・。。・゜゜・。。・

    その先生が五年生の担任になった時、
    一人、服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいた。
    中間記録に先生は少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。

    ある時、少年の一年生からの記録が目に留まった。
    「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。 勉強もよくでき、将来が楽しみ」
    とある。間違いだ。他の子の記録に違いない。先生はそう思った。
    二年生になると、 「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻する」
    と書かれていた。

    三年生では
    「母親の病気が悪くなり、疲れていて、教室で居眠りする」

    後半の記録には
    「母親が死亡。希望を失い、悲しんでいる」
    とあり、四年生になると
    「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子どもに暴力をふるう」

    先生の胸に激しい痛みが走った。ダメと決めつけていた子が突然、
    深い悲しみを生き抜いている生身の人間として自分の前に立ち現れてきたのだ。
    先生にとって目を開かれた瞬間であった。

    放課後、先生は少年に声をかけた。

    「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない?
     分からないところは教えてあげるから」

    少年は初めて笑顔を見せた。

    それから毎日、少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。
    授業で少年が初めて手をあげた時、先生に大きな喜びがわき起こった。
    少年は自信を持ち始めていた。

    クリスマスの午後だった。少年が小さな包みを先生の胸に押しつけてきた。
    あとで開けてみると、香水の瓶だった。
    亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。
    先生はその一滴をつけ、夕暮れに少年の家を訪ねた。
    雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、気がつくと飛んできて、
    先生の胸に顔を埋めて叫んだ。

    「ああ、お母さんの匂い! きょうはすてきなクリスマスだ」

    六年生では先生は少年の担任ではなくなった。
    卒業の時、先生に少年から一枚のカードが届いた。
    「先生は僕のお母さんのようです。
    そして、いままで出会った中で一番すばらしい先生でした」

    それから六年。またカードが届いた。

    「明日は高校の卒業式です。僕は五年生で先生に担当してもらって、
     とても幸せでした。おかげで奨学金をもらって医学部に進学することができます」

    十年を経て、またカードがきた。
    そこには先生と出会えたことへの感謝と父親に叩かれた体験があるから
    患者の痛みが分かる医者になれると記され、こう締めくくられていた。

    「僕はよく五年生の時の先生を思い出します。
     あのままだめになってしまう僕を救ってくださった先生を、
     神様のように感じます。
     大人になり、医者になった僕にとって最高の先生は、
     五年生の時に担任してくださった先生です」

    そして一年。届いたカードは結婚式の招待状だった。

    「母の席に座ってください」

    と一行、書き添えられていた。

    ・。。・゜゜・。。・゜・。。・゜゜・。。・゜・。。・゜゜・。。・゜゜・。。・


    大きな話題を呼んだ感動実話「縁を生かす」は、月刊『致知』の2005年12月号の特集テーマです。
    http://www.chichi.co.jp/enwoikasu.html

    スワン君のこと

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      先日、かもめカフェに行く途中で、小さな男の子が車の多い道の歩道にテーブルと椅子を構えて座っているのを見つけた。遠目に見れば、テーブルの上に丸い石がいくつか不規則に並んでいるだけだった。ゲーム?あの子、なにをしてるのかな?あの石はなんだろう?と、気になった。道草する時間はなかったのだけれど、初めて見る光景だったし、幼ないかわいい子がお店を広げてなにかを売っているのかもしれないと思い、もしそうならばきっとなにか買ってあげたいと不思議な引力を感じてしまって無視できなかった。

      近づいてみると小石は、絵を描いた小さなカードが飛ばないようにと置かれた重石だった。ちいさな空っぽのボールも置いてある。8歳くらいだろうか、通りを歩く男の人の足元でとても小さく見える。近づいて、話しかけてみた。

      私:ボンジュール!
      男の子:ボンジュール!
      私:何してるの?
      男の子:僕デッサンを売ってるの。
      私:へえー。君が書いたの?
      男の子:Oui.(そう)
      私:これ全部?
      男の子:Oui!
      私:すごいねえー。いいねー。たくさんあるねー。

      ニッコリ笑う男の子。
      おうちやお船などのペン画、なかなかかわいい絵だった。なんと小さな画家だろう。なぜか、初めてお店をやってみたのではないかという気がしてならなかった。応援してあげたい♪と思う。
      でも、ひょっとしてジプシーの子のように、平気で高い金額を言ったりするのだろうか、、、そうしたらちょっとガッカリしちゃうなあ(アンダルシアやタンジェ(モロッコ)でのさまざまな記憶が邪魔をする)などともおもいつつ、この子は違うと思って値段を聞いてみた。

      すると、だまって小さな紙をだして小さな膝の上に置き、まずグリンピースほどの小さな丸を描き、そのなかに小さく小さく20cと苦労して書き込む。なんと、20セント硬貨の絵を描いているのだった・・・。
      誰に聞いたのかささやかな値段をつけ、値段を口で言わすにコインの絵を描いて見せてくれること、その小さな手でたどたどしく数字を書く様子に、がっちりハートをつかまれてしまった・・・。

      私:20・・サンチーム?
      だまってこくんとうなずく男の子。
      でも、よくみると二つ目の硬貨を描き始めている途中ではないか。本当は40セントだろうに、20セントかと聴かれて思わず“うん”とうなずいてニッコリしてしまうような子なのだった。

      ・・・かわいすぎる
      ほぼknock out 状態の私は、全部買ってあげたいという衝動に駆られたけれど、それではなにもなくなってしまうし、皆に見てもらえないしと、気持ちを抑えた。机や椅子は大工作りのしっかりした木製で、黄色くペイントされている。お父さんか誰かがつくって、ここに置いてあげたような気配がする。そしてこの近くにいて見ているような気がする。小さな画家のデビューの為に。

      私は結局、最初に目にしたお気に入りをひとつだけ選んですこし多めにお支払いすることにした。


      こんなかわいい絵。。


      私:じゃあこれください。これでいいかしら。
      と50セント硬貨を数枚渡すと男の子はニッコリ笑ってMerci!といって、僕のサインがほしい?ときいてきた。
      “もちろん!”
      スワン(SWAN: 白鳥)というきれいな名前だった。

      最期に、写真をとってもいいですか?というと、躊躇しながらうんといって固まっている。“アーティストの写真なので、絵と一緒にポーズをお願いします”というと満面の笑みを浮かべてかっこよく頬杖をついてポーズをとってくれた。

      後ろのギャラリーが、お父さんのお店なのかもしれない。お父さんを真似しているのかもしれない。あれで何を買うのだろう、カランバー(駄菓子:キャラメルバー)かな?


      夜になってお部屋にスワン君の絵を飾った。窓が沢山ある教会に、太陽が照っている絵。なかなか上手で、見ていて心が和む。紙は、ここからそう遠くないブロンヴィルという海辺の町の、パティスリー(お菓子)&サロン・ド・テのカードの裏で、今では使われていないふるい電話番号が印刷されている。いらなくなった古いカードを沢山もらったのだろう。たしかに良質ないい紙だ。これに絵を描いて、道で売ってみようと、自分で考えたのだろうか。ブロンヴィルからきているのだろうか?といろいろ想像してみる。

      スワン君にもっといろいろ聴きたかったな、またお店を出すかしら?次に見かけたらもっとお話してみよう、とおもう。



      追記:
      あれからまた一度、同じ場所でスワン君を見かけた。車の中からで、混雑して止まってもらうことができなくて本当に残念だったけれど、かわいらしくちょこんと通りに座っていた。毎週末ではなく、祝日がかさなった大きな週末(パリジャンが沢山来る)だけお店を出すみたいだ。なかなかプロフェッショナルだ。
      あんなに小さな頃から自分で絵をかいて売ろうと決め、みんながビーチで遊んだりショッピングをしているときに、暑くても寒くても何時間かじっと一人で人通りの中に座って過ごし、誰かが買ってくれる嬉しさも、誰も買ってくれずにガッカリすることも経験しながら、工夫を凝らして少しずつよいものを描いて育ってゆくのかな。さすが。
      こんな景色が、とてもフランスらしい景色だな、、とおもいます。




      あどけない会話

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        今日は、義理の妹ベロの家に行った。めずらしく一人で訪ねた。
        外国人と接する事が無いベロにとって、出あった当時英語ばかりを話した私は、興味深々ながらもぎこちなく緊張して、なにを話していいのか困惑してしまう存在だったろうとおもう。一年たって、やっと二人だけで苦労しながらも、少しでも感じることを本音で話すことが出来るようになったんだ、と感じるひとときだった。

        外国人慣れしていないときの自分の感覚を思い出すことは、私にとってはちょっと難しいことだったけれど、考えてみれば、頭の中がパニックになるのかもしれない。
        通じないときに優しい言葉に言い換えられるとか、一対一で向き合えるとか、いわゆる外国人慣れするまでには、ちょっとした時間がかかるのだろうと、最近私にもわかってきた。

        考えてみれば私も子供の頃公園で遊んでいて、アメリカ人に話しかけられて、びっくりして逃げたことがあるのだ。そして遠くから振り返って、夕暮れに何かに困ったように歩いてゆく彼を見ながら、とても申し訳なく思った。泊まる場所を探していたかもしれないとおもった。バスを探していたかもしれないとおもった。そして私はその時の申し訳ない気持ちを、一生覚えている。とても鮮明に。

            *

        ベロの家の帰り、彼女の双子の子供たちを一緒に学校に迎えに行き、一緒に用事があった場所へよりながら、帰ってきた。

        学校の前で私をみつけた子供たちは、よろこんで走ってきてキスをし、うれしそうに笑顔をつくる。

        学校は初めてみたけれど、街の学校とは違って木造のいい雰囲気の、古きよき校舎、、という感じだった。日本でもこんな古い校舎はもう珍しくなってきたのではないかな。。。子供たちはころんだとか、誰がなにをしたとか、逐一お母さんに報告する。なんて平和な会話なんだろうと、新鮮だった。考えてみれば”子供”という存在に会うのは2ヶ月ぶり。

        それから街へ行くのに、子供の軽食を忘れたおかあさんはパン屋へ小さなお菓子を買いに行った。あれがほしいこれがほしいとは言わない。お母さんがアレにする?というものに、うん♪といって、嬉しそうに車で待つ。とてもお行儀が良い二人。
        そのあいだ、話したことが、おかしい。

        私:あれ、ここ、アンティキテ・ブロッカント(アンティキテ=アンティーク物の、ブロッカンテ=ガラクタ市場)ってかいてあるね。でも閉まっているね・・。

        アナイス(女の子):アンティキテ・ブロッカントだよ♪(私のアクセントを直すように)

        アレクシス(男の子);アンティキテ・ブロッカント。でも閉まっているよ。人がいないんだ。

        私:アンティキテ・ブロッカント、日曜日に開くのかな?

        アレックス:ううん、いつも閉まっている。むかしアンティキテ・ブロッカントだったけど、もうずっとしまってるんだ。おしまい。

        私:でもほら、そとに品物がいっぱいあるよ。。

        アレックス:品物はあるけど、売る人がいないお店なんだ♪だから門をしめているでしょ?ずっとしまってるから、入るときは他の入り口からはいるんだよ。でもねえ、人がいないから、買えないよ。あの看板は、古いよ。

        アナイス:ちがうよ、これでいいんだよ。閉まってるからいいんだよ。だってアンティキテって、イリヤロンタン(Il y a long temps=昔、ずっと前、昔々)”って意味でしょう?
        だから、ここは大昔ガラクタ屋さんだったから、アンティキテ・ブロッカントなんだよ♪
        いつものかわいい小さな声でそういう。

        冗談でいったのか、半分本気らしかったけれど、私とアレックスは大笑い。アナイスも一緒にはずかしそうに笑っている。
        骨董市場は、骨董品の市場じゃなくて、市場自体が骨董だってわけ。
        体の力が抜けるほど、のんびりほのぼのした話。

                  *

        それから私たちはシトロエンの販売店へ行った。ベロが新車に取り付けるリドー(=カーテン。少なくとも子供はそういった。)をオーダーしたのだ。ベロが忙しい間、双子の子と赤ちゃんと私と4人でまつ。重い赤ちゃんを、3人で回して順番にあやす。待ちくたびれ始めたアレックスが、なんとなく両手で両腿をたたき出していう。

        アレックス:あ!すごい、これ、たのしい!!!(にこっ)

        私:そう?笑
        そしてまたたたいてはいう。

        アレックス:なんか分からないけれど、いい感じ!
        ますます激しく嬉しそうにたたく(私は大笑い)

        アレックス:きもちいいよ!YUKOもやってごらん!!!!
        と、たたき続けて笑う。首を振って、なんだか大変な様子に。笑

        なんでこんな単純なことでこんなに楽しくなれるのだろう・・子供って!とおもいながら、思わず笑ってしまう私。
        そして脚が痛いといってまた笑う。たたきすぎていたくなちゃったと、大笑いする。それをみてけらけらと一緒に笑うアナイス。

        父母が日本の扇子をお土産に持ってきたときも、扇子を振らないで顔を振るんだよ、という冗談に、手を止めて一生懸命顔を振ってみせていつまでも大喜びして笑う、かわいい二人だった。

        車に戻るときは、私のバッグをもって運んでくれるアレックス。
        じゃあ、またすぐにね!といって彼らはプールへ消えていった。
        車が見えなくなるまでバイバイしている。
        まるで小鳥みたいに、いつも喜んではしゃいでいる。

        アンティキテ・ブロッカントを見つけるたびに、骨董品市ではなく、古ぼけた市場だ、というアナイスの解釈を思い出して笑ってしまいそうだ。

        帰り・・
        コートのポケットにいつの間にかベロが忍ばせたらしいミニアルバムをみつけた。今日彼女と話してから、私がしばらく屋根裏にいる間に、ささっとつくったらしい。
        自分の友人や家族からはなれて、新しく、なれないものと向き合っている私の憂いを感じたのでしょう、言葉に出来ない想いを、彼女なりに応援の気持ちをこめて作ってくれたのでした。
        belle yuko, 哀しまないで、もしも寂しくなったときは、これをみて心に暖かさを取り戻して!!というメッセージのあるアルバムには、私の父母が双子の兄弟と私達と遊ぶ写真がいっぱい・・・・

        思いがけないところで彼女の心を感じて、いきなり外で涙がでてきて困りました。

        あどけない子供達と、言葉にならない想いをみせてくれたベロ。最近ちょっと涙もろくなった私です(前からかな)。

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