ビュッシュの上にサンタはいない。ユール -Yule- 冬至の祝い 

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    朝八時の星空が、冬至が近いと告げています。
     
    美しい黄金色の夕日に映える木々の中で、最後の赤い実を集めていると。
    すとんと落ちた夕日。五時 南南西 

    日の出は8時50分(夜が白々と明けてくるのは8時すぎ) 日没は17時。
    (東京の日の出は今、6時40分。 日没は16時半)
     
     🌿

    ここの朝はイタリアやギリシャよりも、コペンハーゲンよりも遅い。
    スウェーデンのイエーテボリと一緒の遅さ。恐らくヨーロッパでも、一番遅い朝のグループと思う。
    ただ、イエーテボリより日没は二時間近くは遅く昼は長い。ギリシャはここより更にニ時間近く長い。
    日本はギリシャくらいではないかと。
    ここの冬は、昼間という時間が貴重。午后二時には夕陽のような斜陽になる。
    イタリアもフランスと同じ時間枠なので。イタリアのかかとやシチリアと
    同じ時間を共有すると思えば、ここの日の出の時間帯が妙に遅いのも頷けます。
    さらにここは静か。朝七時半では真夜中のように誰も歩かず車の音も何もなく。
    「静 寂」


    冬の静寂は強く、慣れていないと圧迫してくるような質量があり。
    慣れるとそれが素晴らしい。体が温泉に浸かる時の極楽のように、静寂に浸かり。。。
    脳内が独特の周波数になり、手足もぽかぽかします。
    私は静寂からエネルギーを取り出す人で。かなりインデペンデントですが。。
    思考力も精神力も健康もインスピレーションも、精神安定も自己免疫力も、静寂から取り出すタイプ。




    Sweden と言えば、今年はスウェーデンから来たという
    Sapin Bleu サパンブルー(青い樅)という樅のひと枝
    (写真右は現地のサパンブルーの写真、インターネット上より。枝先が白く光り、
    そこだけ雪が積もったように見える樅。森の中でひときわ明るい色で目立つ。)

    🌿

    秋にベリー摘みをしながらサンザシやドックローズの実を摘んでおいたので。
    リースにできないかしらと、台にする枝を探し。
    マルシェを歩いていたらこの時期毎年来るリースのおじさん。
    生の樅のリース台座もあったものの。この一本の枝が妙に魅力的。



    「スェードのサパンブルーですよ、色や枝振りが美しい樅だ。」
    「スウェーデン?インポート?」
    「そう、空輸。フランスには、こんなに美しい樅の枝はないからね、、、。」
    そういってさも大事そうに(ネコを撫でるように)枝をなでてみせられ。
    「いい香りがするかしらね?」
    「香りかぁ。そうだな、、15°C 以上にならないと香らないとおもいますけれどね。」
    〜そしてそれは本当だった〜

    スウェーデンからの木の精がついていそうだし、
    クリスマスの起源のスカンディナヴィアのほうから来た枝。

    🌿


    「呼びましたか?」Tomte トムテ

    北欧の民間伝承に登場する赤い帽子の小さな妖精。農家の守護神という 。
    またの名をNisse ニッセ(ノルウェー、デンマーク、フランス語 )
    Yule ユールにはトムテに「お粥」をあげる習わし。

    (後にキリスト教、アメリカの影響でトムテがサンタの服をきて贈り物をくれるという。スウェーデン版のサンタ)




    そして青い樅は、ノルマンディーの木々の中で見つけたもので飾りました。



    秋にあつめた、サンザシの実、ドッグローズの実、柊、、、



    足りなかったのでまた歩いて最後の赤い実を採ったもの。
    日が短いので、ストンと日が落ちたあとは、ハッと気付けば木々の中の道は暗くて不安になります。
    狼が出る前に、急げ赤ずきんちゃん。籠に集めたものを落とさないように。




    🌿
    Yule ユールの起源

      ☆
    一年でもっとも長い夜の闇を照らす、光りの導きの光り。
    日没から夜明けまで灯す。

    ユールとは、
    キリスト教が統治して来る前のこと。北欧のアミニズムの頃の冬至の祝い。
    ユールのツリーは古来、屋外の樅に蝋燭だけを飾ったものだといいます。

    飾りをつけるならせいぜい「星、月、太陽」天体のシンボル程度だったそう。
    (またときに、松ぼっくりなどもあるとも)
    もっとも長い夜を境に、翌日から長くなっていく日。その「新しい太陽が帰ってくる」まで夜を照らす。
    これが北欧の新年の区切りで、最初の新しい朝日まで火を灯してお迎えしたといいます。
    またその火を灯す事で、来る季節(冬至から夏至)の幸運をもたらすとされました。

    🌿

    北欧ケルトなどでは、夏至から冬至を司る神が柊の木の王であり。
    冬至から夏至を司るのはオーク(柏)の木の王。
    柊の王は、柏の王に首をはねられて死んでしまったというお話で、
    ​柊の王を忍んでユールを祝うとも。

    この柊が、キリスト教が発生し北ヨーロッパのケルトの地域も統治され、
    冬至のユールを25日のクリスマスに改訂した時にも、
    シンボルの木としてもちこまれ。柊の王を偲んだ祝いの、名残となっているのでしょう。



     ☆
    ユールの樅のツリーの火はまた暖炉の火ともなり。冬至の夜中ともす薪を、
    事前にこのように飾っておき、特別の薪としたのでした。
    農耕の神様に、来る季節の豊穣という幸運を祈ったのでしょう。

    🌿

    この「ユールの薪」が、フランスのクリスマスケーキである、ビュッシュ•ド•ノエルの形。
    直訳「ノエルの薪」 
    だからビュッシュの上にはサンタはいない。
    柊やきのこや小人の妖精でしょう。
    キリスト教以前の形を保っています。


    ビュッシュ•ド•ノエル

    ユールに新しい太陽が来た祝いでケーキを食べた由来でしょう、
    イヴ(前夜)にはけっして食べない。クリスマスケーキ。
    こちらの家族の集いでも0時を過ぎる前に食べる事はなく。
    " Joyeux Noël "も深夜0時のあとに言う。
    かつては冬至が年の区切りだった、「あけましておめでとう」のように。
    ノエル(誕生)ではなく、ユールの祝いの言葉があったはずです。

    🌿

    松ぼっくりは飾りであるだけではなく、いまでもヨーロッパではそうですが、
    自然の暖炉の着火剤です。松の精油はよく燃えますので、秋に集めて暖炉の回りに置いて乾かしてあります。
    またうっかり薪を絶やしそうになって火が小さい時に、松ぼっくりをいくつか投げ入れます。
    パチパチとよくもえます。薪に松ぼっくりの飾りはとても機能的な飾りです。


     ☆
    この薪が、暖炉がない家の、ユールに一晩中灯す燭台になった形
    蝋燭は赤い色をつかうのが伝統でした。
    4本はスカンジナヴィアやドイツ。今でも伝統の家は。

    🌿
    12時間灯す火は
    "Rebirth of the light" 光りの生まれ変わり(長くなる日)の象徴でした。


    冬至は22日。21日が冬至の祝いの夜。



    先日みつけたきのこ。寒いのに未だあります。




    緑の道の秋



    そういえばお前も、、サンタに変装した小トムテっぽい。と眺めた義理の妹の家のドア 

















    さあ、これから一歩一歩日が長くなり春に向います。
    来る季節の豊作と天災のないことを祈って。

    ☆印はインターネットより

    秋の挨拶にまつわる小話。

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      マゼランが世界一周をした船の再現の帆船が来た。 La Nao Victoria
      私も行った事のあるセビージャ(アンダルシア)からオンフルールに来ました。日本でも数年前に愛知博や東京などに寄ったそう。


      🌿


      急に冬のよう。。初めて冬のコートを着た昨日。
      海風に耳が痛くなった昨夜。
      マフラーと帽子もあっても、大げさじゃなかったわと後悔。
      川の上の橋を渡るとき、マリーナの脇で、無慈悲な吹きさらしの風に煽られ。
      「ああ、絹のスカーフ二枚では足りなかった!」と震え。
      先週の草原の暖かさが嘘のよう。朝は八時まで暗く。
       


         
         間違えて来たヴィエノワーズ(大)と船のデッサン 船のラインが好き



      この程度寒い時の挨拶は、、、、? 寒くても、まだ十月。
      暖房もいれずにいけるという時。
       
      英語圏や此処にくるアメリカ人など、チリー Chilly (ひんやり、うすら寒い)とよく言う。コールド Cold よりも。
      凄く寒い真冬はFreezing, Icy など。
      日本語では、寒い。冷える、肌寒い、涼しい、寒いくらい、寒〜。
      ギリシャ語もカニ•クリオ(寒い)とクリオ(冷たい)という言葉を使う。ギリシャ人はわりと寒がりなので、
      すぐに寒い、寒い、という。それが普通。寒いとか雨とか苦手な人が多い。夏の海でも水が冷たいという。
      いつもより寒いと感じたら「寒い」と言うことに普通、どの国も躊躇ないと思う。間違いではない。
      、、、此処、を抜かして。

      先日、日本との電話で母も、急にすっかり寒くなって。朝なんてもう寒いの。といっていた。朝の気温を聞けば20度というので、びっくりして何度も、それは午后でしょう?と二度も聞きなおして笑った。ここではそれはもの凄く暑い朝。30度に上がる真夏日だって、朝は普通10度や15度位だ。そう3〜4時間の間に20度とか上昇する。でも、比較の体感の表現でよい。夏の冷房の中でも「寒い」と表現する日本語。年中、寒い寒い、冷え、冷える、と耳にした記憶がある。多分日本人女性は、寒がり(フラジル、繊細)で知られているとおもう。

       


       
       

      クレタ島のナヴァル美術館   船の模型の部分メモ 2006 Crète
      こんなものを載せるのもどうかしてますが。船が昔から好きだった話。船をみると線をなぞりたくなります。
      私は木造建築しかせず、鉄筋コンクリートは興味がありませんでした。時代と産まれた場所によっては、家より船の設計に惹かれたと思う。
      美しい。乗って航海も好きだけれど、紙の上であのラインを計算しているのは、もの凄く楽しいだろう。
      家具も大学でクルミの木でデザイン制作したけれど。限られた狭い空間を無駄無く使う究極とか、日本での都内の設計で凝った世界も同じ。

      美術館では突然デッサンをしたくなるので、気を使わずに好きなものの前で時間を過ごせる為に一人で行くことが多い。
      今回は夫は先に船を降り、街で自由行動、のちほどの待ち合わせ。

       




      それで、こちらは、、(パリや南仏はどうだろう?)
      遥かに北から来た遺伝子のせいだろうと、勝手に思っているけれど。
      寒さに強い。なかなか、決して、一向に「寒いわね」イル•フェ•フロワ  Il fait froid などいわない。

       
      生粋ノルマンの母も寒さに強く、秋はおろか冬にも、Froid フロワ(寒い)なんて言葉はなかなか使わない。
      11月になっても、真冬でもそんなに聞く言葉ではない、土地柄。
      彼女が寒い寒いと頻繁にいったら、皆心配するだろう。
      それくらい、「寒い」なんて言葉は、滅多な事でもないかぎり使わないもの。(?)多分、人によりけりですが。



       
      顔と髪のバランスがドングリに似ていたので、私のドングリ、と呼んでしまって失敗。
       フランス語で相手にドングリというのは、馬鹿とかまぬけとか、人を卑下する言葉だそう。注意。。
      膨大な数の呼び方が。ほぼ瞬間的な思いつき。

       


       
      来たばかりの頃私がよく初夏や秋口に、Il fait froid....(寒いわね、冷えるわね)と呟いた。
      日本のその季節にしてはかなり肌寒かったのだ。
      その度に、ノン、 フロワではないわよ。(寒くはないわよ)とよく否定された。職場でもそうだった。
      暗い朝に出勤し、キッチンで皆で珈琲を飲みながら、曇りガラスの窓の外を眺めれば出てくる言葉は「冷えるわね」だ。
      でもそれはまだ十月なら、大げさだ。(最初の20分〜30分はそうやって時間を共有し喋るものだった)
       
      では、この季節、なんという?
       
      暑くないわね! (Il fait) pas chaud!    (文語体で Il ne fait pas chaud!)


      が正解。

       
      フロワ froid ではなくパ•ショ pas chaud という。
      ものすごく不自然で気になった。来たばかりのとき。
      職場でもカフェでも、通りのご近所さんも。
      外気温10度で、暑くない!暑くない!と言い合うヒトビト。
      (それはそうよ!寒いもの!)と思ったけれど。
      寒いわね、というと「ノン、寒くはないわ。暑くないのよ!」
      、、、、、、、。

      【暑くないけど寒くない】これで「ちょっと肌寒い」位を意味する。

      〜因みに、フランス語には、安い(値段)という単語も無い。
      「高くない」(Pas cher パ•シェーr ) という。これもかなり、マドロッコしい〜


       
      困った事に、何年もいるとそれにも慣れてしまい。
      日本語でも、秋深まる頃に(暑くないわ、、)
      、、、と思うことは、ないけれど。


                            🌿



       
      昨日から冬のコートで、今日か明日には初めてマフラーをする。
      きっと帽子も被る。午后に10度、パリは6度とある今日。
       
      そして今日も挨拶は。。。
       
      「Bonjour, おぉ、、(肩をすくめて寒いポーズで)暑くないわね。」
      「ええ、暑くないわね。」「全然暑くないわね!」
       
      ちょっと間抜けだ。(日本語に訳すと)
      でもこの挨拶ができたら、あなたも本物。多分。
      ぐっとそれらしく響く、はず。

      実はこの心理効果が結構馬鹿にできない
       
      暑くない、暑くない暑くない、、暑くない!全くもって暑くない。念仏のように。
      低温を愉しみ、ノルマンのように寒さに強くなれる秘訣かもしれません。
       


       
                            🌿




       
      お日様が出て、11度に上がりました。
       
      暑くないです、今日も。





       
      冬の挨拶にまつわる小話でした。






                



        チャリティーイベントに出場のエリック。先週末。

       日本の柔道や空手や居合い道というので。寄付金はさまざまな境遇の子供達へ。

       久しぶりに森から出てパブリックに行ったので、野良顔のドングリな私。深夜まで、四時間。うち二度の合間のショーで。待ち時間には私は観戦、道着に剣道着の人が一杯。
      子供達が可愛かった。ロッジのドアの前まで質問にきたり。日本人の顔をのぞきにきたり、笑うと、ニコッとしてご両親のもとへ逃げたり。さらりと挨拶にきてビズーをしていくやり手の高学年も。本物の日本人に慣れていないのか、皆シャイだった。でも「もうびっくりして吐きそうになっちゃったの。でも私もメンタリストになりたい。」などとショウの感想をお話してくれた子もいた。

       
      休憩で普通のオジさんが、普通のデジカメを向けて笑って手をふるので、空手をする子のお父さんかしら?と夫の横でカメラに向かい笑ったら。「今の写真は◯◯新聞と△△新聞に載りますヨ!どう、愉しんでますか?」え?ジャーナリスト、、新聞用?

       最近はiPhoneで済ますジャーナリストも多く。普通の人にしか見えない。驚き、疑問もあり。時代は変わったものです。一眼レフを持っていれば、こちらもわかるけれど。苦手です。諦めるしかないようで。どうぞ夫だけ一人の写真をと薦めたにも関わらず。二人がいいのですよと、笑われてしまいました。
      なんでもすぐに地方紙に載る、新聞社やフリーの記者が多い、ジャーナリズム文化のフランスです。





       
         
      チャリティーイベントで。イベントの名のメダイがはいった巨大Baguetteと、長ーいCroissant.
      ワニのオブジェかと思っていました。爬虫類的ですがクロワッサンが見るからに香りも、かなり美味しかったよう。
      プレイヤーやスタッフ関係者側で、お腹が好いた人は皆、千切って食べて良い。子供に人気。
      よく、こんなに長いパンを焼くオーブンがあったものです。
      一つのパンを千切ってわける、キリスト教らしいシンボリックなものでした。

       
             

                       

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